いろはにほへと

隠しきれぬ貴方への迷いの様に降り続ける雨が
咲き始めた恋心をハラハラと洗い流してく音も無く

濡れた睫毛 伏せる
諦めの奥に秘めた憂い儚く揺れる

色は匂へど 散りぬるを泡沫に消える
あっという間 移ろい変わってゆくのでしょう
恋い焦がれて狂おしく密やかに咲いて
お慕い申し上げます

秘めたはずの貴方への想いの様に溢れる月明かり
雲の切れ間 恋心がチラチラと見え隠れしてる その錯覚

滲む涙 拭う
許されぬ刹那の我儘さえ儚く散った

色は匂へど 散りぬるを泡沫に消える
あっという間 移ろい変わってゆくのでしょう
恋い焦がれて狂おしく密やかに咲いて
お慕い申し上げます

唇 噛み締めた
此の世の理とわかっていても心裏腹

嗚呼…無情 喜びも悲しみも全部
それが「生きる」ということなのでしょう

色は匂へど 散りぬるを泡沫に消える
あっという間 移ろい変わってゆくのでしょう
恋い焦がれて 狂おしく密やかに咲いて
お慕い申し上げます
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