さみしがりな星

ひらいた街のほとんどのところ
僕の負け戦とあなたの寝顔で閉じてゆく
激しい晴れの日、街の隅で
今ではだれも口ずさまない
反戦のメッセージちゃんと受けとったぜ

「ずっとそのままでいてほしい」
なんて浮ついたことは頼めないから
せめて電気ストーブの火のそばで
子供の幸せで暖めて欲しい

僕らやっと寒い夜に慣れたんだ
もう寂しいなんて言わないでほしいな

殴れど殴れど
血は噴き出さず
よどんだ雲に滲ませられない
泣いても泣いても涙がでない
もうこれきりに

「ずっとそばにいていてほしい」
なんて冗談でも頼めないから
せめて僕の精一杯のばかな優しさで
暖められたら

僕らやっと猿のようになれたんだから
もう寂しいなんて言わないでほしいな

僕らやっと寒い星に着いたんだ
もう寂しいなんてことはない
ないよね
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