あなたの目 あなたの手

流れてる 聴こえてる

心の中に 結び目がある
わずかにきしむ 孤独な夜
乾いた傘を 折りたたむ様に
慣れた動作で やり過ごせる

ほほ笑むだけで すれ違う人
糸くずほどの出逢いの朝
自動扉が 閉まるリズムは
無言の列を吸い込んで

もう間違うこと 恐れないと
あなたは言う

流れてる あなたの目から
言葉にはならない答えが
聴こえてる あなたの手から
守り続ける声が
愛してる その目の中の
悲しみも予感も希望も
待っている いつかそのまま
すべてを愛せる日を 待っている

まぶしく揺れる 街の景色も
光だけでできてはいない
読み終えた本 ひざで閉じれば
差し引きゼロで 振り出しに

もう忘れること 罪じゃないと
あなたは言う

迷わない あなたの目なら
ときめきは ありふれはしない
離れない あなたの手なら
ぬれた砂 つかむように
信じてる その手の中の
後悔も不安も弱さも
待っている いつか誰かに
すべてを話せる日を

あなたの目から
瞳の奥にある答えが
あなたの手から

結び目がほどける日を

流れてる あなたの目から
言葉にはならない答えが
聴こえてる あなたの手から
守り続ける声が
愛してる その目の中の
悲しみも予感も希望も
待っている いつかそのまま
すべてを愛せる日を 待っている
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