慕情

白い羽根 折れた鳥 水際で
悲し気に 青空を 見上げてる
そんな夢 みた夜更け 吐息は
冬よりも冷たく…

粉雪は オルゴール 耳元で
“愛してる” ひとことをくり返す
待つことを覚えたら 最後ね…
誰かがささやいた

忘れたくない 忘れられない
秘め事に 消えた恋
忘れてしまう 忘れたくなる
雪に舞う さざんか…き・れ・い…

一度きり 恋人の夜がある
あの人の 白いシャツ 大きくて
父親の 面影を 重ねて
辿る幼な心

凩(こがらし)水鳥が はばたくぃて
それさえも岸辺には 届かない
さ迷って 漂って 鳥達
この恋に似ている

許されるなら 許されるまま
あなたの腕へ 飛びたい
許される日は 許されぬまま
雪に舞う白鳥‥き・れ・い…

忘れたくない 忘れられない
秘め事に 消えた恋
忘れてしまう 忘れたくなる
雪に舞う さざんか…き・れ・い…
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