エアフオルクテイル

目的地、何方。
本日も、迷図上は混沌としている。
目指すべくは存在。皆皆、色を塗って。
空白は要らない。
訳も無くクラクシオン。劈くハロウハロウの騒音が厭。
炎天に合掌。肯く案山子の衆は伽藍堂で熱論中。

ヘッドライト獅噛付いて迄追った、尻尾は何処か行った。

此の世界は屹度、理想で濁った水槽。
今更、息が苦しいと気付いたって戻れやしない。
象の無い想いよ。至らないで、ずっと。
ビルと鉄塔の間に想うのは、此処に正解は無いということ。でしょう?

目的地、此方?
本日も、迷頭上で問答をしている。
然るべくきちんと様様、象を変えて。
真実は要らない。
成の果、迷子。他人事に鳴だ呼だ、討論で苛苛。
名前の無い演説。傾げる小芥子の衆は、過干渉で感電中。

何時か何時かと賽を振って、未だずっと待って居るんだ。僕等。

此の世界は屹度、希望で澱んだ水槽。
今更、息が苦しいと気付いたって戻れやしない。
未だ知らない想いよ。其処で待って、ずっと。
イドと理性の橋で想うのは、僕に勝眼は無いということ。

一片の才と、四十度弱の熱と、
寄る辺無い朝を迎えようとしてる。忘れもしない。
不確かな論証と雑る青写真よ。瞞さないでくれ。

此の世界は屹度、理想で濁った水槽。
今更、息が苦しいと気付いたって戻れやしない。
象の無い想いよ。終わらないで、ずっと。
此の街と僕の間に想うのは、此処に僕は居ないということ。
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