宵・花咲か唄

いつまでもそばにいると 幼い小指を絡めた
あの時から どれくらいの月日過ぎたのでしょう

ふいに見上げた花びら とても眩しかった
腕を伸ばしても 届かないような気がした

別々の道を行く気ならば
あたしは止めたりしない
幸せがもしここにないならば
他所の場所で咲くがいいさ
咲き誇るその瞬間だけ 一番に見たくて

背を早み 岩にせかるる川
割れても末に逢はむ
別々に分かれた花道も
やがては一本道に
花咲かせ たった一人のため 限りある命を
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