東京ベリー・パイ

甘く部屋に漂う
冷めたベリー・パイ
オーブンにかけたきりキミは
髪を上げ出て行った

白く褪せたフェイスの
見慣れない時計
誰かから託されたアンティーク
テーブルに置いたまま

探していた愛を
今夜こそ手にできたのかい?
知らない者同士
旅立ちを祈りCheers!
忘れましょうか

東京の灯が嗚呼
過ぎ去る影を、あの日のキスを、
ただ儚げに射す
誰も彼もが似たような傷を隠し
頬を寄せる

口に広がる蒼いジャムの苦さが
昨日のキスをふと
呼び醒ますのさ
deja vu みたいな有り触れた夜を
転げてる堕天使
涙もなく

響くベルの向こうで
キミを求めてたその男も
そして僕たちも
何ひとつ変わらない

探していた愛と
今夜こそ信じられるかい?
淋しい者同士
運命を捧げCheers!
踊りませんか

悲しき恋を嗚呼
捨てて焦がれて
想いばかりがまた堂々巡り
無情な朝の光に囲まれ
行き場を無くしてる

口を塞いで蒼い心閉ざすも
昨日のキスをまだ
感じてるのさ
deja vu みたいに再び交わる
月夜を浮かべては
孤独をゆく

東京の灯が嗚呼
過ぎ去る影を、あの日のキスを、
ただ儚げに射す
誰も彼もが似たような傷を隠し
頬を寄せる

口に広がる蒼いジャムの苦さが
昨日のキスをふと
呼び醒ますのさ
deja vu みたいな有り触れた夜を
転げてる堕天使
涙もなく
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