悪魔は隣のテーブルに

あらゆる予言者が
ドアや 肩を優しく叩きながら
囁く 悪い運命のことを
引き返したほうが身のためだと

七色の未来を
薔薇色の未来を
欲しがると思っていたのか

あげるよ あげる
どんなに恐ろしい星が輝いても
誰のものでもない
透明な雨に打たれる
明日を選ぶよ

隣のテーブルで悪魔が
君の心を欲しがっている
「いつかはなくしてしまうはず」と
血をしたたらせたフォークで

手に入れたぐらいで
くちづけたぐらいで
奪えると思っていたなら

あげるよ あげる
どんなに恐ろしい星が輝いても
すべてが消えた
透明な胸に
流れる歌がある

変えるよ すべて
君が恐れる星が輝く夜は
東の空に陽が登るまで
何も見えないように
すべてを壊してあげるよ
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