国境の旅人

ここはどこだろう ギリシャのように乾いたフランス?
高くそびえ立つ 建物の十字の透き間から
ぺルシアンブルーの空を見る −いつか覚えていない−
まるで退屈すぎる日曜日だ −隣の国へ行こう−

ここはどこだろう インドのように暑いチベット?
楔型の日向は 目が痛くなるほど突き刺す
ヴィリディアンブルーの海を見る −いつか覚えていない−
まるで時間の来ない木曜日だ −隣の国へ行こう−

十分もあれば充分さ
だって僕らは いつだって国境に住んでいるから

ここはどこだろう ロシアのように寒い日本?
同じ顔をした 人々のノイズの透き間から
プラシアンブルーの夢を見た −いつも覚えていたい−
まるで平凡すぎる月曜日だ −隣の国へ行こう−
それでもここにいる……
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