Luft

大きな翼を身につけて
どこまでも飛んで行けると
信じていた 私だけの空

誰よりも高くはばたいていく
太陽さえも手が届くように
その存在を見せていく心
どんな壁も壊していく

星が瞬いて夢幻に揺れる
たとえ見えなくても感じている
遥かな空を包み込んで
未来への扉を今開けていく

降り積もる雪をかき分けて
あの場所だけを見つめ
振り返らず私は進んでいく

この翼が折られたとしても
守るべきもののため飛び立つ
時間さえも操れるように
想いを胸に抱いていく

生まれ続ける過ぎ去りし景色
変える事などできないもの
けれどいつか永遠(とわ)の記憶へと
姿を変える玲瓏の命

飾られた空の向こう側には
邪魔する者は何も無い
そこにあるのはただ青い軌跡
自由へ続く眩しすぎる光

緋い瞳の兎を抱き寄せ
二つの星に見守られ
あの朱鷺のように声を響かせて
魅惑なるLuftに辿り着ける
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