紫苑の花が咲く頃

羊を数えて 眠った昔に
戻るだけ 長い夜
愛していたから ほんとの気持ちが
言いだせず いたんです
吹きすぎる風の中 抱(いだ)きあうぬくもり
気づけば終ってた 終ってた…恋
そして… そして… そして…
紫苑(しおん)の花が咲く頃

くちびるはなして みつめる瞳は
やさしさで みちあふれ
運命なんだと あきらめられずに
泣きぬれて 夜を明かす
あなただけ強い手で 離したくなかった
背中が遠去(とお)ざかる 遠去ざかる…恋
そして… そして… そして…
紫苑の花が咲く頃

美しいあの日々は まだ赤い残り火
どこへもいかないで いかないで…恋
そして… そして… そして…
紫苑の花が咲く頃
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