君に逢いたいだけ

雨がなかなか止まない ビニール傘をくるりと回しても
見慣れた街並みは 滲んだ絵具のパレット

滑り落ちながらほら あの日のふたりのように
僕らは思ってた また描き直せばいいと

あるべきものがなくて なくてもいいものがある
吹き抜けたのは風 君に逢いたいだけ

狭い壁にもたれて 挨拶がわり肩をぶつけ合って
笑い声は店からはみ出し 終電の遮断器降りた

そこは放課後のような 下北沢の路地裏
懐かしい友よ この空を何処で見てる

あるべきものがなくて なくてもいいものがある
吹き抜けたのは風 君に逢いたいだけ

古びた弦を替えよう ついでに明日も変えよう
楽屋の鏡越しの僕 今日もまた 手の鳴る方へ

雨がなかなか止まない ビニール傘に消えない虹を描いた

あるべきものがなくて なくてもいいものがある
駆け出したのは僕 君に逢いたいだけ

LaLaLa ………‥

君に逢いたいだけ

君に逢いたいだけ
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