庭の木のみる夢

曇ったガラス
割れた鉢植え
抜けた床板
積もった埃

錆びた鏡
止まった時計
天井裏を
鼠が走る

庭もついてて
誰が世話する
子どもの部屋も
まだ早いだろ

風が吹けば
ガタガタ揺れた
冬はいつも
くっついて寝た

ここで皆んな育った
思い出だけ胸に残して

ゆうげの支度
してたら君が
息急き切って
飛び込んできた
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