目覚め

カーテンの隙間を覗く太陽が邪魔する
あぁ まだ朝なんかになんてならなくていいのに
眠るあなたの体温 大きな背中
同じシャンプーの匂い

こんなにも普通のよくありがちな時間でも
すっぴん ノーメイクの私は気が気じゃないけど
あなたはあくびしながら優しく私を抱き寄せて言うんだ
「好きだよ」

鳴り響く目覚ましを何度も止めて
無駄に過ごす時間さえ愛おしいんだ
その側にいるだけで
ありふれた日々が輝いてく

全てを知ってしまった途端 壊れちゃうほど脆くて
きっとそれこそが恋だと
そんなものなんだと思ってた
「本当の私は隠して」
知らない間に掛かってた魔法が 解けていく

初めてだよ こんなに暖かくて
ありのままの私を好きでいてくれて
まだまだ始まったばかりのストーリー
ゆっくり ゆっくり 確かめていこう

例えばトーク画面開いて メッセージ送ろうとした時も
同じタイミングであなたから届くスタンプ
すぐついた既読のサイン なんだか照れくさいけれど
そんな些細なことの全てが嬉しいんだよ

言葉に出来ない不器用な思いを
ぶつけ合うことしか知らなかった私に
偽りも駆け引きも要らないこと
あなたが教えてくれた

全てを知ってしまった途端 消えちゃうくらい儚くて
だってあなたと私が恋に落ちたのは奇跡で
消し去れない不安も
今までの常識も全て
あなたが壊してくれた

初めてだよ こんなに心地良くて
嫌いなとこも笑って受け止めてくれて
あなたが見せてくれた新しい世界を
ゆっくり ゆっくり 歩いていこう

あなたと出会って こんな私でも
大切にされること 初めて知ったの
一分一秒 どんな瞬間さえも
大切にしたいと 初めて思えたの

全てを知ってしまった途端 壊れちゃうほど脆くて
きっとそれこそが恋だと
そんなものなんだと思ってた
「本当の私は隠して」
知らない間に掛かってた魔法が 解けていく

初めてだよ こんなに暖かくて
ありのままの私を好きでいてくれて
まだまだ始まったばかりのストーリー
ゆっくり 一緒に 確かめていこう
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