一輪

ねぇ「君みたいな花だね」って
そう あなたが言った
オレンジのガーベラを
一輪挿しにさした

過去がどんなに辛かったとしても
あなたにとってそうである
今を感じたい

探していたんだ こんな日々を
鏡に映った自分を優しいって思える

まだ知らないことがあるから
ねぇ 遠くへ行こう
隣で変わってく
姿を見ていて

時が過ぎ行き 歳をとって行っても
あなたにとって変わらない人でありたい

笑っていたいんだ 素顔のままで
負えない悲しみはもう 懐かなくていいように

願っているんだ 時計の針より
鏡に映った自分が証であるように
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