東京タワー

東京タワーで君を待ってた 夕暮れの展望台
望遠鏡ごしに君と二人で小さな世界に触れてたくて

高速道路の光 まるでキルトに綴られた朱色に輝く糸のよう
君といた季節も僕のみた現実さえも数え切れない物語の中に

途切れたまま消えていった
昨日までの悲しみも君とのどんな瞬間も 僕には宝物だって思えるよ

東京の空に未来をみてた 夕暮れの野球場は
すり鉢上に広がったシートで大きな歓声に包まれてた

幼い僕の手を温めてくれたあの日の大きな父親の手は
陽が昇って沈むように記憶の糸を辿って
また君にそそぐ愛情へかわってゆく

今はただこの夕焼けに
染まっていった街と君が僕の目に映る全てで 希望なんだって思えるよ

ゴールもなんの約束もない…
君にも僕にも答えは解らないけど…多分ずっと

君だけに今はただ消えないように伝えさせてほしい
霧に包まれて凍えながら灯をともしていくこの模型のような街と
君が僕の目に映る全てで宝物だって…まっすぐに…まっすぐに…
消えないように
伝えさせて
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