いのちの花

冬の最中(さなか)に 咲く花もある
春に背を向け 散る花もある
故郷(くに)をはなれる その朝に
ふと気がついた ことがある
俺はあいつが 好きなんだ
あいつは俺の いのちの花だよ

未練残すな 振り向くなよと
雪を蹴飛ばし 列車は走る
馬鹿な奴だと ひとりごと
自分を責めて 悔やんでる
俺はいまでも 好きなんだ
汽笛も叫ぶ 愛しているよと

過ぎた昨日は 戻らないけど
きっと今なら また出直せる
待っていてくれ 明日には
始発で故郷(くに)へ 帰るから
俺はやっぱり 好きなんだ
あいつは俺の いのちの花だよ
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