伊勢路ひとり

雨の宇治橋 肩を寄せ
あなたと歩いた 傘の中
今日はあの日の 想い出を
抱いてひとりで 渡ります
秋も半ばの 秋も半ばの
伊勢路をひとり

ひとり泊まりの 二見浦(ふたみうら)
波間にゆれてる 夫婦岩(めおといわ)
あなた忘れの 旅なのに
なぜか愛しさ 募(つの)ります
夜風つめたい 夜風つめたい
伊勢路をひとり

お伊勢参りの 人の波
逃れてたたずむ 五十鈴(いすず)川
未練流して 明日から
生きて行きます つらくても
冬が間近の 冬が間近の
伊勢路をひとり
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