アイスキャンディー

もう大人だよって立った君
シャツは 裏返しだけどね
顔ばかり凛々しくてなんなん
それでさ
貸したままの服
「割といける」のはいいんだけど
それ返してくれない?
期待はしてないけどさ

夏の駄菓子 雨 走って帰った
夢? 本当のことだよ
とか言っちゃって
なんにも出来てないけど
いつかはみな バラバラで
寂しくって
まぁ 当たり前の事だよ
でも君だけに 話があるんだ

さよならを告げた
息も乱さず流れ散ったラストシーズン
自惚れてる君には
涙なんて勿体ないけど

時の流れさえ
くつがえす熱量とか
もう持ってなくて
ていうか元からないのかも

ねぇ 覚えてる? 念じたら晴れたこと
あの時の君の笑顔 変わらないんだな
子供みたいだ

川の向こうまで
泳ぐよりもっと早く迎えに行くから
すぐ泣くのやめなよ
どうせ僕じゃ救えないけど
欲しいものはなに?
いくら探しても無いならここにいれば
あれほど言ったのに
空を切った最後の夏

さよならを告げた
息も乱さず流れ散ったラストシーズン
自惚れてる君には
涙なんて勿体ないから
あの大通りを抜けて
限りなく強くなった僕の歌を
今歌いに行くよ
どうせ僕じゃ救えないけど
結局一人で食べきる
甘いだけのアイスの味
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