前略 君が好きでした

あれからどれくらい経ったかな
君は元気にしていますか?
私より出来た彼女もつくって、
幸せになっていますか?

どこへ行くときもちゃんと手を繋いであげてね。
私からは恥ずかしかったから。

側にいられるうちに言葉で伝えてあげてほしいの。
私たちみたいにすれ違わないように。

君に会うことはきっともうないから、
誰にも読まれない手紙を書きます。
いつだって声に出して好きだよって言って。
今さら届かないわがまま

もうじき窓の外寒くなる
君はよく風邪を引いてたね。
側にいられなかった、だから忘れたかった。
大丈夫だなんて強がりだって。

どんなに遠くなっても 心に君は住んでいたのに、
素直になれなかったの、馬鹿だよね。

私より近くにいて
私よりふさわしいはずの誰かが
となりにいて、暖めてくれてたらなんて。

君に会うことはきっともうないけど、
伝えられなかった気持ちを書きます。
今だって思い出して好きだよって言葉
溢れだすの。
熱いまま飲み込んだ

知ってても知らない
道端に咲いた花のように
容赦なく通り過ぎて来た
今頃になっていくら涙をやっても
二度と咲くことはないでしょう

君に会うことはきっともうないから、
誰にも読まれない手紙を書きます。
もう一度声に出して好きだよって言って。
今さら届かないね。
分かってる。
だけど聞いて。
最初で最後のわがまま
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