裸足の石畳

港へ つづく 坂道
見下ろして 立ち尽くす
指から すべり落ちた
手紙が 白い鳥になる

おねがい あの船を止めて
愛しているのよ 行かないで

愛はなぜ 旅立ちたがるの
しあわせは 背を向けるの
アモール アモール
裸足のまま 追いかけるの

昨夜(ゆうべ)の 熱いくちづけ
首筋に まだ残る
霧笛が すすり泣いて
さよなら 船がでてゆく

おねがい あのひとに告(つ)げて
私は待ってる いつまでも

ひとはなぜ 愛を欲しがるの
つまずいて 傷ついても
アモール アモール
裸足のまま 駆け降りるの

ひとはなぜ 愛を欲しがるの
想い出は やさしすぎて
アモール アモール
朝陽の中 追いかけるの
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