都会の鳥たちは 低い空飛ぶわ
悲しそうに君が言う
そんな君が 悲しかった
ノルウェー調の部屋 宛のない手紙
綴る言葉と括る首
微睡む景色は東京行き

憧憬のような君に 続きを求め
深い森の中 飛び込んだ
溜まった言葉はススキに吹かれ
秋風と消える

揺れる車窓で見た
田舎の葬列
白樺に囲まれた
錆びたギターの音 思い出した

あまりに欠陥ばかりの粗悪品
何度か夜を重ねれば
君との事なんてさ 忘れて
同じ台詞吐くんだ

山小屋に鳴り響く アルペジオ
忘れないでね と弱い声
「車輪の下」にかき消された
2人の歪な ネバーランド

深い森の中 弔う炎
嫋やかに揺れる 幻
彷徨い辿り着くダイヤルに
僕の居場所を尋ねた
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