星女よ

星女(ほしびと)よ あなたに
願い込めたら
時は戻るだろうか

悲しみの深さを
照らすだけなら
夜は来ないほうが だれも安らぐ

夜明けの前に
消えかかる愛の火をあたためて

春のぬくもりより熱く
もう一度 抱いておくれよ
心のままの素顔で
あの水鳥のように

星女よ あなたと
夢のあやまち
いやす夜があれば 俺は眠れる

草原に佇(た)ち
黒髪をこのほほに香(かぐわ)せて

冬の山茶花(さざんか)より甘く
口唇をあてておくれよ
流星の下 今すぐ
その涙染めながら

踊るカシオペアにそっと
明日を映しておくれよ
星女よ ただ やさしく
この北の湖で
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