左目

その手から溢れ散る
色あせた咎
陽は沈み影は去り
名前さえ消え

左の目には
虚ろなあなたの

遠く遠く歩いていく
姿を写して

この手には掴めずに
ただ過ぎる時

分かれた道に佇んで
途方に暮れて振り返れば

左の目には
虚ろなあなたの
遠く遠く歩いていく
姿を写して

見えなくなってく
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