UNDO

愛は奪い合う為にあって
分け合うほど余りは無く
君も僕も従って
治まらない世界を選ぶ

だけど独り占めしたくて
言葉の鍵を差し込む
君も約束を口付けて
僕の呼吸を止める

夜に紛れ込んだ
か弱き罪人よ
生きることについて
疚しさは決して拭えないけれど

見慣れない君がいた
まるで他人のようさ
気付かない君を眺めては
背中でかわすだけ

また違う肌に触れ
僕も誰かを演じ
見知らぬ朝を迎えては
UNDO UNDO 僕らどこに帰る

君がいくつも仮面を使って
それぞれの恋を試す
邪魔になる苛立ちは
僕を縛れない事

君の無防備な
瞳の奥を見た
求めすぎないように
互いに恐れてしまうのは何故だろう

自己愛の絡み合うシーツ
失う事への怯えか
続ける事への重さか
選べないくらいなんだ
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