うす紅の宿

忍ぶ忍ばず ひと夜(よ)の恋に
咲いて誰待つ 花水木
こころ一重(ひとえ)に 銀山川(ぎんざんがわ)の
冬に耐えてた 女です…
抱いてください しっかりと
命とかして うす紅の宿

肩をよせあい 白銀橋(しろがねばし)を
行けば日暮れる いで湯川
燃えてせつない この身をまかせ
夢を見たいの 夜明けまで…
そうよその手の ぬくもりに
命染めたい うす紅の宿

今度いつとは 言えない人の
うしろ姿に 泣けました
瀬音哀しい 洗心郷(せんしんきょう)で
なごり惜しめば 雨が降る…
忘れないでね また来てね
命あずけた うす紅の宿
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