秋色のバラッド

イチョウ並木を ひとり歩けば
愛しい思い出 秋色に染まる
落ち葉踏みしめ ふとたたずめば
音もなく吹き抜ける 風の吐息
あなたといた日は 甘く崩れ
見上げれば 悲しいほどの青空
あなたがいないの あなたがいないわ
誰よりいちばん あなたを愛した

ふたり暮らした 古いアパート
駅へと急いだ 秋色の舗道
時の流れに 包まれながら
若過ぎたあの季節 風の匂い
あなたの笑顔が 胸にあふれ
よみがえる 優しい指の温もり
あなたがいないの あなたがいないわ
私は失くした 愛したすべてを

あなたがいないの あなたがいないわ
誰よりいちばん あなたを愛した
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