サヨナラも言えなくて

小さくなっていく背中に サヨナラも言えなくて
残されたのは 僕と切なさ

きっかけは 覚えてない
いうなれば 「腐れ縁」てやつ
同じ時間を 過ごすのが当たり前で

ふざけあって いるだけで
付き合って いるわけじゃないし
友情か恋愛か
あの頃は わからなかった

季節が変わるたびに 僕の身長が伸びて
君との距離も だんだん離れてく 気がしたよ

思い描いた未来には 君がいたはずなのに
言いたいことも いつの間にか 言えなくて
今までの二人みたいに 隣で笑いあって
こんな時間が 続けばよかった

自転車に二人で乗って
放課後も遊びまわって
今までの関係が 終わるとは思わなかった

学年が上がるたびに すれ違う時間が増えて
気づいた時には 今までの二人とは 変わっていた

最後に会った時のこと 今も忘れられない
手を振る君の 面影が よみがえる
小さくなっていく背中に サヨナラも言えなくて
残されたのは 僕と切なさ

本当は君の手を引いて 消えてしまいたかった
あの日の僕には その勇気がなかったんだ

初めて好きになった君を 今も忘れられない
残されたのは 僕と思い出
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