Vertigo

また暫く繰り返して 何回目の朝でしょうか
居た堪れなくなるよ 勝手に順応する自分が
相槌打っていればいいよ お前なんて
見捨てる訳じゃないから 放っておいてくれ

吸い込まれたような気になって
路地裏 彷徨う そんな夜に
意味など見つかる訳もなく
冷えちゃったなあ 帰ろうよ

笑っているんだか ましてや 泣いているんだか
電話越しの声じゃ分からないよな
掌の上で踊らされて 気付いたら
ふりだしに戻っているんだろう
僕は 躓いたまま うずくまってるんだ
揺らめいて 滲む音

予報通り 雨は降り出してきて
予想通り 君は泣き出したんだ
記憶には 傷一つ付けられないわ
忘れない 忘れないで 私を

世界に一人に 残されたような
静けさが包む そんな夜は
君の事を疑うのも 億劫だな 眠ろうよ

笑っているんだか ましてや 泣いているんだか
画面越しの君じゃ分からないよな
何も言わず 立ち尽くしたって
誰も助けてはくれないんだろう
君は歪んだ表情で 無理に笑った
しがみついて消えぬ言葉

笑っているんだか ましてや 泣いているんだか
電話越しの声じゃ分からないよな
掌の上で踊らされて 気付いたら
ふりだしに戻っているんだろう
僕は 躓いたまま うずくまってるんだ
揺らめいて 滲む音
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