君らしくない

空がため息
ふと ついたように
星も月も遠く消えて
あたりが白んでも……

濡れたその瞳(め)を
まだ 伏せたままで
長い髪を指に巻いて
心を塞ぐのか

ねぇ 君らしくないよ
今までの君ならば
愛してた
その人と
過ごした日々
悲しむことはしないさ

つらい別れと
そう 知っていても
胸の傷をいやす術は
僕には探せない

ねぇ 君らしくないよ
本当の君ならば……
その次の
新しい
恋のために
微笑 見せてくれるさ
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