春中夢

通り雨が止んだ 光った月は
どうしようもなく 煌めいて見えた
鳥籠の中で 過ごす僕ら
いつからだろう こんなんになったのは

いつかの春より今日の話しようよ
いつかの夜より今日の夜が好きなの
誰かが歌ってた愛や恋の歌は
今はやけに嫌味に聞こえてしまっているから
誰かがいってた止まない雨はないってさ
大事なのはそこじゃないの
わかってよ

春風邪に揺られた 淀んだ月が
どうしようもなく 煌めいて見えた
揺籠の中で 眠る僕ら
やっと知るだろう 本当の青空を

夢か現かわからなくなっているんだ
夢なら今すぐ目を覚まして起きるよ
誰かが歌ってた世界平和の歌は
今はやけに廃れて錆びついてしまっているから
誰かがいってた明けない夜はないってさ
本質をもっと見つめて欲しい
夢映る誰かが見た春うつつ
白く光って僕らを包む
花朽ちるその頃目を覚ませば
絶望の春の中見た白昼夢
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