「またね」

茜色に染まる 雲の行方追って
伸びた影 ふざけあった秋の帰り道
どろだらけのシャツと 遠く響くチャイム
駅前の駐輪場 君の好きなあの子

普通の日々を「またね」って繋いでた
あしたも同じ一日と思ってた

路地裏のノラネコ 夜ご飯のにおい
変わらない日々の中で 君だけがいない
茜色の向こう 何も言わず君は
長い旅に出た ぼくを置いて どうして

きっといつもの「またね」って思ってた
同じはずのあした 探す 夕暮れ

ぼくらの日々が思い出になっても
「またね」
今も聴こえてくる君の声

そして
季節は巡る 何度も空を見る
また会える時までぼくら繋ぐ言葉
「またね」
雲の向こう側へ
風に乗せて
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