「Coreopsis」feat. やなぎなぎ

長雨終わりの雫が跳ねて
葉先を揺らした 夏のはじまり
見上げた光に鼓動も跳ねて
何か起こるような予感がしてた

時々振り向きながら歩くと
ぬかるみにつけた足跡点々
自分を知らせるスタンプみたい
ここだよって 君に見えているかな

見つけて欲しくて
でたらめにはしゃいで
目印増やすけれど
本当に見つかってしまったら
きっと息すら出来なくなる

噛み殺した言葉 君には届かないよ
僕の気持ち全部束ねてあげたいのに
ああどうしても言えないや
壊すくらいならこのままで
いつだってひとひらの距離をこえられない僕ら

なんどもなんども
喉の先まで音を運ぶけど
溜息になる
明日は
明日は
迷う数だけ
夕陽が落ちてく

無限に思えた時間は磨り減って
とっくに0になってた
たったのひとひら 透けて見えるくらい
近くにいられたのに

淡く蒔いた種が 花を咲かせたときは
君は強い風に攫われて遠い国
もうどうしても戻せない夏だけが ここで揺れてる
ぬかるみの足跡は次の季節にのこらない

僕はまだ夏のなか
足跡を消せなくて
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