ホーム

電車を待っている他人がいる
何が待っているか解らない日々の中
あの他人が
今にその身を投げようとも
僕は助けになんて行けるだろうか

ホームには 電車を待つ他人が
他人が たくさんいるよ

電車に乗っている他人がいる
知らない誰かの横に座る
疲れきって居眠り
その身を委ねようなら
僕は受け入れられるだろうか

ここには よわい心の他人が
他人が たくさんいると
思うほどに 窓の外に雨 雨

電話を持っている他人がいる
いつでも誰もが何か観てる
そんな中で外を虚ろげに眺める
あの他人の電話の向こうにも
電話を待っている人がいる
あの他人の帰りを待っている
なんて
知る由もないが
電車を降りる頃には
傘を持ってあの他人を
待っている人がいればいいな

ホームには あなたを待つ人が
人が 必ずいると
僕には願うことと
歌うことしか出来ないけど
例えば還る場所や
生きる意味を見失いそうでも
今では電話の中
この小さな窓の中で
僕は 君を 待っているよ
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