檻の中から

ハートの奥の海原に
小さな船を浮かべて
遠くなる群れを見ていた
ルールのない「自由」の中は
「窮屈」よりも寂しい
重たい飾りを外して

漕ぎ出していく

情熱が呼んでいる
僕の名前を呼ぶ
塞ぎきれずに漏れた光は
こぼれたら溢れ出す
涙にも似ていた
再生の彼方へ

小さくなる夜の中でも
波は絶えず生まれた
蹴破れない檻の中で

繰り返す

その朝は呼んでいる
必ず待っている
誰かが思うより騒がしく
痛みなら振り切れる
死んでしまうほどに
泣いても生きるだろう

途切れなく
入れ替わる視界と
彷徨いながら
映したいその朝を

聞こえるかい

情熱が呼んでいる
僕の名前を呼ぶ
塞ぎきれずに漏れた光は
こぼれたら溢れ出す
涙にも似ていた
再生の彼方へ
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