迷子のサンライズ

夢を見ているのだろう
暗闇深い夢幻の
儚く散りゆく運命
揺れる桟橋に小舟

ちっぽけなオールでは
孤独を漕いでいるようで
進んでは行けない
太陽を忘れた 漆黒の空に
星が一つ

明けない夜もある 止まない雨もある
心に嘘はつけない
この空虚の向かう場所はどこ
冷えた海原放り出された
迷子のサンライズ

彷徨うこともある 流されるがままに
風は蛇行を続ける
頭を垂れたままいかないで
どうか見つけて サンライズ

夢を見ているのだろう
淡く咲くセピア色の
ゆらりゆらり漂う
海桜誓いの花

真っ赤に染まっていく血を
燃える心に変えて
生きていけたらいい
古びた傷は今 記憶の彼方へ
上書きして

空が白んでいく 霧は晴れ渡っていく
今なら歩き出せるよ
人生は螺旋階段さ
このまま光目指せばいい
迷子のサンライズ

彷徨うこともある 流されるがままに
だけど足取り確かに
全ての夜には意味があるよ
どうか見つけて サンライズ

夢を見ているのだろう
黄金色染まる御空
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