ブランケット

やさしい歌を耳元でささやいて
噛みしめたいほどの幸せと
あと何回すれ違うんだろう
リバウンドの胸の液漏れと
感情の答えを探し続けている

月の下の子供
カーブミラーでフラッシュをたく
泡のなくなったビールをすする
ぬるい 人生みたいだ
日常に戻ったら笑ってしまいそうだ
僕らは真面目だから逃げすぎることに慣れていないだけ

やさしい歌を耳元でささやいて
噛みしめたいほどの幸せと
あと何回すれ違うんだろう
リバウンドの胸の液漏れと
感情の答えを探し続けている

桃色の春には冷たい青が混ざって
思い出と現実を継ぎ接いでく
思考回路はとうにボロ切れみたいで
もうずっと汚れた毛布を抱きしめてる

やさしい歌を耳元でささやいて
噛みしめたいほどの幸せと
あと何回すれ違うんだろう
リバウンドの胸の液漏れも
感情の答えを探し続けている

ひとりに溺れる夜の海をゆこう
呆れる程に慣れている
まだ正体不明の人生だ
重ねられてゆく朝の陽が
感情と僕に沁みて満たされてゆく
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