とても大事なことなのさ
仮に君が後悔をして
いままさに僕の部屋の
窓を開けて煙草を吐くこと

とても大事なことなのさ
よれた化粧も気にせず
気怠げに、でも軽やかに
安アパートを後にする

分かち合った幸福度だけ
執着しないの?
突き放す清々しさに
見惚れてしまう

君が綺麗になる
汚してやった筈なのに
どうにもなれずに
置いてけぼり

君が嫌いになる
通過点なんかにするなよ
どこへもいけずに
君だけ忘れるだろう

どうでもいいことなのさ
例え僕の独白が
君の背を捕まえて
足枷になれるとしても

それでもって満足度だけ
違う国で咲いて
こっちを向いて欲しいだなんて
言えずじまい

昨日のままのシャツ
少しだけ残る匂い
笑っても怒っても
記憶の中

秘密をこじ開けて
君を知りたくなる
しょうもないふざけ合い
君は居ないのに

君が綺麗になる
汚してやった筈なのに
どうにもなれずに
置いてけぼり

君を嫌いになる
なり切れたらいいのに
どうして少しだけ
振り向いたの?
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