あなたのみなと

小雨に 小雨に ぬれながら
あなたとふたりで きたみなと
どうしてどうして ここでお別れするの
涙かくした 小さな傘に
白い花が散る
泣かすつもりか 遠いあの汽笛

別れの 別れの 波止場みち
思い出ばかりが 錆ていた
どうしてどうして ひとり黙っているの
赤いコートの 襟たてながら
海をみつめてる
うしろ姿が とても哀しいの

霧笛を 霧笛を 聞きながら
始めてあなたに 抱かれたの
どうしてどうして 泣いちゃ駄目なのかしら
しあわせなんかは いらないけれど
恋に死にたいの
つらい気持ちは 誰もわからない
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