若き旅情

たったひとりの姉さんが
遠くへ行った淋しさに
あてなく旅に出たこころ
ああ若き日 ああ若き日
涙たたえて旅をゆく

海の匂いのする町で
たそがれ灯る灯をみれば
どこかに姉の居るような
ああ若き日 ああ若き日
波に鴎が飛んでゆく

山にゆれてる白い百合
海辺の紅い桜貝
おもいでばかり目について
ああ若き日 ああ若き日
姉を偲びて旅をゆく
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