Reboot

月夜の願いは今も叶わぬまま
朝を待つ
抱えきれない程の
不安の海に溺れていた

背には冷たい空気を感じてる
黒く滲んだ視界を駆け抜け
記憶の隅に消えないアザがある
卑屈なままで何かを叫んでいた

嗚呼、枯れていく花のようだね
差し込む日をかいくぐりながら
嘆いているだけ

月夜の願いは今も叶わぬまま
朝を待つ
目まぐるしく変わる
愚かなアイデンティティ

目隠しをしてはいつも
滲む涙
僕らまだ諦め切れないな
乾いた声が響いている

幾つもの鍵が落ちては消えてく
掴み取る手が四方から伸びる
空虚な時が過ぎても変わらずに
ひび割れた箱の外を見つめてる

「まあ、仕方ない」人混みに身を委ねて
時おり振り返る
僕は哀れか

救われなくてもゲームは進んでいく
ひざまずき 靴紐結ばなきゃ
動けないままだ

傷付いた足でも駆ける
届けたいんだ
夜の淵
目まぐるしく変わる
愚かなアイデンティティ

目隠しをしてはいつも
滲む涙
僕らまだ諦め切れないな
乾いた声をかき消して
×