くれない夜舟

舟は出るやら 小雨になって
泣かすランタン 灯りが濡れる
いいの身を引く覚悟でいても
逢えば切れない さだめ恋
のせてください くれない夜舟

丸い障子に 寄り添いながら
ふたり見上げる夜空がきれい
雨の晴れ間の短い恋を
知っているのか 知らぬげに
どこへ流れる くれない夜舟

散った花びら こぼれて落ちて
ほうら ひとひら ふたひら みひら
口にだせない 思いを汲(く)んで
夜の川面に スキと書く
散って悔いない くれない夜舟
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