おけさ情話

海が引き裂く 二人の恋を
情け小泊 寺泊
ハア 佐渡へ八里の さざ波越えてヨ
焦がれ泣きした お光のように
漕いで行きたい たらい舟

佐渡の鬼太鼓(おんでこ) 一緒に聞いて
語り明かした あの夜が恋し
ハア 島の乙女の 黒髪恋しヨ
翼あるなら 海峡こえて
遭いに今すぐ 飛んでゆくも

幼なじみの カモメの声に
もらい泣きする 島育ち
ハア 雪の新潟 吹雪に暮れてヨ
いくら好きでも 愛していても
おいて行けない 母ひとり
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