本を読まない本屋さん

ボクは本屋の二代目社長 経営 コンサルに丸投げ
「社長、本棚にPOPぐらい 書いたほうが本屋風で良いですよ」
「ボクは本を読まないから POPはそっちで作ってよ」
「じゃあ、盲目なバイトがいて 感動のPOP書いた体はどうですか?」

本を読めないあなたでも
この本プレゼントすれば
一生忘れられない人になれますよ

POPはバズり 存在しないバイトに 取材したいと新聞記者

お客さまの身になり考えるのが 社長の仕事ですから
本を読めないお客さまに寄り添い ボクも本を読んでません
本を読まないボクから あなたにこの本をプレゼントします
きっと あなたは一生 ボクのこと 忘れられなくなるでしょう

記者は呆れ 「あなたは嘘ついたのですか」と ボクを睨みつけ
障がい者語り広告するなんて 悪質ですと書きますよ
「本を読めない本屋」じゃなく 「本を読まない本屋」なだけじゃない
たかが誤字一字見逃しただけで そこまで問題でしょうか?

新聞だって よく誤字脱字をしてるじゃないですか そうでしょ?
新聞だって 弱者の肩持って 気持ち良くなっているでしょ
記者は怒り 議論を棚に上げるなと ボクに詰め寄ってきたが
いえボクは本を棚に上げただけ 議論は棚には上げてない

きっと あなたは一生 ボクのこと 忘れられなくなるから
このPOPが正しかったこと 必ず記事に書いてくださいね

あ、いらっしゃいませ POPで話題の本はこちらですよ
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