帰り道

時計の針が僕等を遠くへ
追いやった攫っていった
僕等まだ朝を待てないから
君は君の場所へ帰る

君を攫う食い過ぎたバスは
街を照らし消えてった

「じゃぁまたね」そんな言葉で
躊躇う僕に小さく手を振って
もう少しあと少し
僕は君といたかった

街灯が僕だけを照らし
君の影をしばし探す
冷えた手をポケットにしまって
僕も僕の場所へ帰る

少し早く着いたバスの
中で君は眠りにつく

「じゃぁまたね」そんな言葉を
呟く僕は今も心の中で
「ねぇ次はいつ会えるの」
なんて言葉を待ってたのに

もう少しあと少し
僕は君といたかった
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