帰り道

ああ、駅前の長い坂道を今日も僕は自転車で下ってく
辺りはもう暗く、誰も居なく、ただ街灯だけが僕を家路へと導いてくれる
「あと数ヶ月でもう、この景色を見ることもなくなってしまうんだな」
そっと心ん中で呟いた
今日は少しだけスピード落として走ってみようか
今の僕に伝えられるかな

街に響くメロディが
あの頃と違って聴こえた
それでも、僕は変われているだろうか
損得勘定抜きにして
君と笑いあっていたいのさ
それなら、簡単なことでしょう?

ああ近頃は、死ぬほど退屈ってわけでも
だからといって毎日が充実してるわけじゃないんだ
きっと、平凡な日常
変わるかは自分次第だろう
ならば今日は旅立ちの日 今から僕は旅人
今しか無いなんてわかってるけど

街に響くメロデイが
あの頃と違って聴こえた
それでも、僕は変われているだろうか
損得勘定抜きにして
君と笑いあっていたいのさ
それなら、簡単なことでしょう?

今日も顔洗って歯磨いて
家を出て家に帰って
飯を食って風呂に入って
疲れ果てて眠りにつくような
そんな日々を生きて
そんな人であって
生きる意味を知りたくて

一人暮らしにもう慣れて
一人過ごす夜も慣れた
そしたら、大人に近づいていくんでしょう?

街に響くメロディが
一日の終わりを告げた
そしたら、僕らは家路につくとしよう
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