ミサンガ

いつかあなたと歩いたあの帰り道も
左手離した時 思い出に変わったのかな
溢れた涙が 今更教えてくれたよ
言えなかった言葉

あなたが西の空に飛び去って僕は
風になって 今宵街で音を鳴らす
照れ笑い 隣にいる僕に差し出した
スクラップブック 二人はそこにいたんだ

言葉で伝えた気になって 何度も嘘をついた
自分だけは傷つかないように 逃げ出してしまった
糧になった悲しみだって 好きで生んだわけじゃなかった
遠い未来 約束 守り抜いてみせるから

いつかあなたと歩いたあの帰り道も
左手離した時 思い出に変わったのかな
溢れた涙が今更教えてくれたよ
言えなかった言葉

いつでもあの日を思い出せるようにと
ファインダー覗いて あなたはシャッターを切った
何度でもあなたを思い出せるようにと
僕は二人の事を書いた

一人になって散らかる部屋
あなたの匂いはしなかった
忘れかけた配憶と温度がそこにはあった

あなたのためという言葉を言い訳にしては
自分を正当化する事ばかり上手くなっていた
それでもあなたは僕を見つめて言うんだ
「信じているから」

言葉で伝えた気になって 何度も嘘をついた
自分だけは傷つかないように 逃げ出してしまった
糧になった悲しみだって 好きで生んだわけじゃなかった
遠い未来 約束 守り抜いてみせるから

いつかあなたと歩いたあの帰り道も
左手離した時 思い出に変わったのかな
解けたミサンガ僕らはきっと繋がっていられるから
×