リスタートライン

秋の日の夕暮れ プラットホームにふたり
電車が入って来ると 冷たい風が髪を揺らす
「お疲れ様だよ」と 横に立つあなたに
声をかけてみるけど 頷く顔は浮かないまま

大丈夫 大丈夫って言葉 今のあなたには響かなくても
少しずつ 少しずつ あなたらしさが戻るまで

あなたに届けたい歌がある 闘い続けたあなたに
一緒に見た夢 叶わなかったけれど 今はもっと愛おしい

涙が溢れてしまうなら 笑顔でなくてもいいんだよ
痛みやつまずきを 乗り越えた先にあるはず
真っ白な スタートライン

ちょっと疲れたよね 少し休もうよ
今夜はあなたの好きな ビーフシチュー作るね

人生は思い通りにいかない それでも明日は続いていく
何度でも 何度でも はじまりは訪れるはず

あなたに伝えたい歌がある 一番近くのあなたに
喜び悲しみ 過ぎゆく日々に追われても
変わらない この想いは

夜が明けてゆく
カーテンを思い切り開けて 光の方へ

あなたに届けたい歌がある 闘い続けたあなたに
一緒に見た夢 叶わなかったけれど もっと愛してる

涙が溢れてしまうなら 笑顔でなくてもいいんだよ
痛みやつまずきを 乗り越えた先にあるはず
真っ白な スタートライン

ふたりだけの リスタートライン
×