みちのく慕情

壊れた船が 砂浜の
雪に埋もれて 死んでいる
海鳴り聞こえる 下北は
うらぶれ女の 行き止まり
ああ雪が雪が
舞い散る大間(おおま)崎

津軽じょんがら 弾(つま)びけば
恐山から 風が吹く
下北半島 北の果て
ゆきぐに女の 泣く処
ああ風が風が
吼(ほ)えてる大間崎

室蘭通いの 船が出る
陸奥(むつ)は悲しや なみだ雨
愛して尽くして 捨てられた
みちのく女の さだめ恋
ああ雨が雨が
哭(な)いてる大間崎
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