おんなの裏街

女の小さな倖せに
溺れる夢を見て
貴方で咲かした 恋の花びらも
無情な言葉で
棄てられ泣かされた
行かないで お願いと
涙ですがった 雨の夜
あゝあゝ 弱い女の 裏街

ネオンを揺らして振る雨は
女の涙雨
別れた男の 影に泣きながら
飲めないお酒で

無理矢理酔い痴(し)れる
忘れたい 過去なんて
それさえ出来ずに 何時(いつ)迄も
あゝあゝ 未練心の 裏街

諦めなければ いけないと
心に言いきかす
悲しい強がり みんな愚痴なのね
騙した男(ひと)でも
憎めぬこの辛さ
倖せに 暮してと
つぶやく唇 噛みしめて
あゝあゝ 生きる女の 裏街
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